〇筑後川橋梁(佐賀線)

 今回は、かなり昔に製作した、筑後川橋梁の紹介です。

 筑後川橋梁は、廃線となった佐賀線(佐賀駅から瀬高駅を結んでいた)にあった昇開橋です。筑後川にかかる橋で、巴川橋梁同様、船が通過する空間を確保するため、船が通過するときだけ、橋の一部を上昇させる構造となっていました。巴川橋梁とは異なり、かなり大きな船の通過を想定したのか、主塔の高さが高く、トラス構造となっています。

 では完成品を見てみましょう。

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全景(上流より)

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全景(下流より)

 中央部の主塔の間の下路ガーターが主塔に沿って上下します。下路ガーターは主塔頂部の滑車を通してバランスウェイトと結合されています。左岸側の主塔内に動力室が、左岸下流側に制御室があります。

 本物では、昇開するガーター部分の水平を保持するため、左右のワイヤーはガーターに取り付けられた滑車によって結合されていますが、モデルではそこまではモデル化していません。

 橋が下がった状態では、バランスウェイトは上がっており、バランスウェイトの下を車両が通過します。

 モデルは規模が大きく、可動部分の直線性など構造を強固にする必要があることから、2mmの角材を主構造材としています。

 主塔上部の滑車は、見栄えを考慮し、歯車を飾りつけしています。

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下流側 左岸上方より

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下流側 右岸上方より

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昇開部(下流より)

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上流側 右岸上方より

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上流側 左岸上方より

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昇開部(上流より)

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主塔上部

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左岸機械室

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右岸 橋梁上部

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護岸取り付け部

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主塔取り付け部

 

 では、次は上昇した状況です。

 かなり高い位置まで中央部が上がっています。

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上昇状況(全景)

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上昇状況(中央部)

 上昇前は線路上から対岸が見通せますが、上昇するとバランスウェイトで線路がふさがれてしまいます。

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上昇前

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上昇後

 中央部を船の視線で見上げています。高さを感じるカットです。

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中央部を下から見上げる

 船の視線です。バランスウェイトで線路が塞がれています。

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船の視線で

 

 次は、車両を載せた状況です。

 佐賀線は、ディーゼルカーをメインに運用されていました。そこで、国鉄色と朱色のみの2種類のディーゼルカーを載せて撮影しました。

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国鉄色(1)

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国鉄色(2)

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国鉄色(3)

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朱色のみ塗装車(1)

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朱色のみ塗装車(2)

 このような運用があったかどうかは不明ですが、ディーゼル機関車+客車でも撮影してみました。

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ディーゼル機関車+客車

 なお、この写真は、流し撮りで撮影しています。

 

 さて、次は何を紹介しましょうか?・・・・