〇上砂川駅と炭鉱
今回は、上砂川駅と炭鉱です。
上砂川駅は砂川駅から伸びていた上砂川支線の終点でした。炭鉱があったため、産出された石炭の搬出拠点としてにぎわっていましたが、炭鉱の閉山とともに衰退し、廃止となってしまいました。
現在、上砂川駅舎は記念館として保存されています。
では、モデルを見てください。
手前に駅舎と旅客ホームが、奥に石炭積み込み用の貯炭ポケットがあります。貯炭ポケットの後ろにはポケットに送る前の石炭を蓄えておくサイロが2基あります。サイロの並びには立て坑櫓があり、立て坑櫓とサイロはベルトコンベアで接続されています。
駅舎は、時代によって若干形状が異なっていますが、現在保存されてものをモデルとしています。
貯炭ポケットはコンクリート作りで、積み込みは建物内で行われます。冬の積雪を想定して、入口には扉が付いています。
サイロと立て坑櫓です。これらの施設も冬の積雪対策が施されています。ベルトコンベアは通路のように屋根と壁に覆われています。また、搬出前の石炭を保護するため、ドーム状のサイロが設置されています。現物はもっと長さがあるものが3基設置されていました。
モデルでは、立て坑とサイロが直結していますが、現物は選炭工場で採掘された鉱石を石炭とそれ以外の石に選別、大きさなども調整したうえで、サイロに送られます。
次は、各建物の詳細画像を紹介します。