◇東洋活性白土 積み替え施設
今回は久しぶりのセクションの紹介です。
北陸本線、糸魚川駅は北陸本線と大糸線が接続する交通の要衝ですが、多くの専用線が接続していたことでも有名でした。その中の1つが東洋活性白土専用線です。この専用線は国鉄の線路が直接工場まで達しておらず、途中で狭軌610mmの専用線に積み替えて工場まで達するという、非常に特殊な専用線でした。また、使用されていた車両が蒸気機関車であったことも大きな特徴です。
この積み替え施設をモデル化してみました。
積み替え施設は、標準軌1067mmの国鉄線と狭軌610mmの専用線がホーム状の積み替え施設を挟んで相対する形で配置されています。
国鉄側から見てみます。
正面左側の小さな建物は、重油をタンク車間に移送するポンプ施設です。右側の建屋は製品や原材料を有蓋貨車から降ろし、奥の開口部から狭軌の工場専用線の貨車に積み替えるようになっています。
専用線側は線路全体が屋根に覆われており、製品が濡れないようになっています。
専用線の車両を置いてみました。
モデルでは、組み立て式になっており、専用線を覆う屋根、建屋は取り外し可能です。
線路はNゲージ用のバラストで埋め、雰囲気を出しています。また、ホームは観賞魚の水槽に入れる小石を貼り付け、石積みの雰囲気を出しています。
建屋は、2mmの角材で骨組みを作り、その骨組みに画用紙を少し重ねて貼り付けることで重ね張りを表現しています。
屋根は、ダンボールの山を一定方向にに潰し、それを帯状にしたものを少し重ねて貼り付けることで、瓦を表現しています。
これらの建屋の表現は、昔、模型材料が豊富でなかった頃の技法です。記録として残せればと思っています。