〇碓井第三橋梁(セクション)

 碓井第三橋梁のセクションです。

 説明の前に、まずは、モデルを見てみましょう。

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全景(西側から)

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西側上方より

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全景(東側より)

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東側上方より

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横川側

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軽井沢側


 モデルは、信越本線、横川-軽井沢間のアプト式旧線、碓井川を横断するために建設された煉瓦製の4連アーチ橋です。

 急こう配区間の橋梁で、傾斜した構造が特徴です。

 西側から見た光景が、よく見られるものだと思います。

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西側から仰ぎ見る

 アーチの脚部は路線並行方向は台形、路線直行方向はRの付いた台形です。

 西側の脚部には、補強および待避所の空間を確保するためと思われる張り出しが見られますが、東側にはありません。

 レンガの所々に花崗岩のキーストーンが配置されていますが、飾りではなく、荷重が集中する部分に配していることが判ります。アーチ端部は花崗岩を斜めに積んで、荷重を垂直に受けられるようにしています。

 脚部、路線直行方向の中央付近には、花崗岩のブロックが点々と配置されています。これは、これを支点としてアーチ部の足場を仮設した跡だと思われます。

 アーチレンガの積み方を見ると、アーチは2重になっています。過去の写真を見ると、建設後、荷重増加に対応するためと思われる補強を行ったようです。

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西側、横川方向

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西側、軽井沢方向

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東側、横川方向

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東側、軽井沢方向

 横川側、軽井沢川ともにトンネルとなっています。もちろんトンネルも煉瓦製です。

 門柱やアーチ部に花崗岩を配した、デザイン性の高い構造です。翼壁も煉瓦製となっています。本物は、アーチ部は煉瓦製ですが、モデルではアーチ部を目立つようにするため花崗岩としています。

 モデルではトンネルに透明プラバンを挿入しています。これは、トンネルのデザイン性を高めるため、トンネル断面を小さくしたため、車両がトンネルに接触する事態が発生しました。そこで、車両をトンネルにスムーズに誘導することを目的として設置したものです。

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トンネル(横川側)

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トンネル(横川側)

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トンネル(軽井沢側)

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トンネル(軽井沢側)

 モデルは、橋梁部分を外して単独でも使えるようになっています。脚部が台形で、下に広がっているため、設置するための穴が大きくなり、橋と地面の間に隙間ができてしまいますが、樹木が配されているので、あまり気になりません。

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取り外した橋梁部(西側)

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取り外した橋梁部(東側)

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脚部接写-1

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脚部接写-2

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橋梁取り外し状況(全景)

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橋梁取り外し状況(横川側)

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橋梁取り外し状況(軽井沢側)

 

 次は、関連する車両を載せた写真の紹介です。・・・・。