〇鉄道博物館 模型(構造物)

 鉄道博物館の模型の詳細を見てみましょう。展示に使用されているホームの構造も、展示車両の時代背景に合わせて作られています。

 

 1号機関車が展示されているホームです。展示に使用しているホームも時代に合わせた作りになってなっています。明治初期の構造として木材を組み合わせた屋根になっています。

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明治初期(1)

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明治初期(2)

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明治初期(3)

 次は、明治中・後期の電車ホームです。鋳鉄製の飾り柱とL形鋼の構造物に木製の屋根、軒下の矢羽根型の飾りや部材にRを付けているところなど、デザイン性が高いことが見て取れます。

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明治中・後期(1)

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明治中・後期(2)

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明治中・後期(3)

 大正期のホームです。デザイン性のあるRの付いた後半にリブを付けた支柱に波型スレート葺きの屋根が付いています。

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大正期(1)

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大正期(2)

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大正期(3)

 昭和初期の電車ホームです。線路を再利用した支柱とL形鋼や帯形鋼を組み合わせた構造です。屋根も平らなトタン葺きとなっています。材料不足の中での対応が見て取れます。なお、モデルもNゲージ用の線路を使用して組み立てています。

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昭和初期(1)

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昭和初期(2)

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昭和初期(3)

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昭和初期(4)

 昭和の経済成長期のホームです。大正期のようなRのついた鋼板にリブが付いた支柱を主構造物としていますが、架線を保持する部分を屋根の支柱と一体とし、強度のいらない架線を保持する部分は穴をあけ軽量化をはかるなど合理的な構造となっています。屋根は波型のスレート葺きになっています。

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昭和 経済成長期(1)

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昭和 経済成長期(2)

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昭和 経済成長期(3)

 昭和から平成にかけてのホームです。H鋼を組み合わせたシンプルな構造です。屋根も平らなトタン葺きとなっています。

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昭和・平成期(1)

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昭和・平成期(2)

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昭和・平成期(3)

 鉄道博物館は、車両だけではなく面白いポイントがたくさんあります。奥が深いですね。


 次は館内を歩いている風の写真をお見せしましょう。・・・・