〇橋を架けよう(15)


4.2 現場事務所仮設

 本工事に取り掛かる前に、現場の基地や作業員の休憩所となる現場事務所を設けます。

 今回の工事では、橋梁工事の各種装置の操作基地とする必要があるため、工事現場を見渡せる、現場に近い場所に設けたいところですが、一方で、周辺の造成工事が制限されています。

 そこで、路盤脇に仮設構台を設け、その上に事務所を仮設することにしました。

f:id:okawaf:20210507205237j:plain

仮設前

f:id:okawaf:20210507205309j:plain

クレーン入場

f:id:okawaf:20210507205354j:plain

構台仮設状況(1)

f:id:okawaf:20210507205428j:plain

構台仮設状況(2)

f:id:okawaf:20210507205505j:plain

ハウス設置

f:id:okawaf:20210507205538j:plain

発電機設置

f:id:okawaf:20210507205615j:plain

トイレ設置

f:id:okawaf:20210507205650j:plain

仮設完了(1)

f:id:okawaf:20210507205726j:plain

仮設完了(2)

 構台は、上に載るハウスの重量や、引き続き行う仮設構造物との接合を考慮してH鋼としています。構台に昇降するための階段も設置しています。

 敷板は、ハウス等はH鋼で荷重を分担するので、それほど大きな荷重を考える必要はありません。そこで、鋼製足場板としています。鋼製足場板とはいっても、1mスパンで400kgに耐えますので、十分です。

 もちろん、手すりの設置は、必需品です。

 一般に貸し出されているハウスには、短辺側に窓はありませんが、本工事では、短辺側に窓を設け、工事現場全体が見渡せるようにしています。

 現場で忘れてはいけないのは、電源とトイレです。電源については、長期現場では、送電線を設置する場合もありますが、今回は移動式の発電機を搬入しています。

 トイレは、環境保護や女性職員対応の観点からも、最近の現場では必需品です。


 今回の新設ストラクチャは仮設ハウス、発電機、トイレです。仮設ハウスは様々な大きさ、外装がありますが、仮設場所の大きさ、景観を考慮して木目調の外観の1軒×2軒としました。ここで大きさを示す単位として軒(けん)を使用しています。現場用語ですので、調べてみてください。

 蛇足ですが、現場用語として、1m2cmを1「円;えん」2「銭;せん」という人がいます。これは、cm(センチメートル)を「せん」と略したとき、昔のお金の単位「円(えん)銭(せん)」と対比することで、理解しやすい・言いやすいため使われたようです。

 トイレは、男子用小便器と2口のものもありますが、今回は、場所もないもで、大便器の1口としています。外装はハウスに合わせて木目調に統一しています。

 発電機は、事務所電源のみに利用する容量として25kVAをモデル化しています。工事用には、工事に合わせて、追加で発電機を持ち込むこととしました。

 

f:id:okawaf:20210507212259j:plain

仮設ハウス、トイレ、発電機(1)

f:id:okawaf:20210507212350j:plain

仮設ハウス、トイレ、発電機(2)

f:id:okawaf:20210507212424j:plain

仮設ハウス、トイレ